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アメリカ合衆国とカナダ

アングロサクソン人によって開発された地域ということで,アングロアメリカ

つい最近まで社会・経済の中核をなしていたのは,WASP(ワスプ)と呼ばれる,白人・アングロサクソン系・プロテスタントの人々だった。

しかし,別の意見もある。他にもフランス系,ヒスパニック系(スペイン語系住民),黒人なども多数いるため,「アングロ」はふさわしくないだろうという意見。

また,今日は多数の人種・民族が独自性を保ちながらアメリカという社会で生活している様相は,サラダボウルに例えられている。サラダボウルは様々な野菜や果物があるが,それぞれが原形を保ちながら一つの料理を構成しているように,アメリカは多くの人種・民族が「アメリカ建国の精神」というドレッシングをかけられて,調和のとれたアメリカを構成すべきだという主張がある。

・大きさ

アメリカ … 963万㎢で日本の約25

カナダ  … 998万㎢で日本の約26

・自然環境

北極海諸島からハドソン湾にかけてはツンドラ気候。農耕は不可能で,伝統的に狩猟に頼るイヌイットが居住。

ハドソン湾南部は冷帯気候で広大な針葉樹林が広がる。

アメリカとカナダの国境スペリオル湖周辺は鉄山が多く,工業地帯発達の基盤となった。

さらに南下すると気候は温暖に。ミシシッピ川流域の大平原は世界有数の大農業地帯。

これを背景に,シカゴの穀物相場は世界経済に影響を与える。

農業地帯の北部はコーンベルトと呼ばれる巨大な混合農業地域。

南部は亜熱帯の気候で,かつては黒人を利用した綿花栽培が盛んだった。

現在は大豆など多角的経営が行われている。

・地理

大西洋の海岸に沿って巨大な都市が連なる。

次いで,古期造山帯に属するアパラチア山脈がある。なだらかで山は高くても2000m程度。

しかし谷は深く,現在でも山脈地帯は開発から取り残されている。

西に行くと広大な平原地帯でミシシッピ川がゆったりと流れている。

西に行くに従って降水量は少なくなり,整形100度以西では乾燥気候となる。

急峻なロッキー山脈は,新期造山帯である環太平洋造山帯の一部で,日本列島もこれに属している。

ここは地震が多い。

・世界一が世界一多い国

アメリカは世界唯一の超大国。

しかし良い世界一ばかりではない。世界一の借金大国であり,億万長者の数が世界一に対して,貧しい人の割合も先進国中トップクラス。

世界的な大学,研究機関はあるが,初等中等教育のレベルが先進国と比較して低い。