アフガニスタンと言えば,テロのイメージ。とりあえず治安が悪くて怖いところというイメージが強い。旅行なんてもっての他の地域だと思うんだけど,どうしてそんな国になってしまったのか関心はある。シルベスタスタローンのランボーもアフガニスタンで戦ってたなあ…。
○地理,農業
中国とヨーロッパを結んだシルクロードは,中央アジアで険しい山脈に阻まれる。
そのため,比較的越えやすいカラコルム峠などを通過するためにアジア大陸のほぼ中央に位置するアフガニスタンを通った。
そのためシルクロードの中継地として発展。
アフガニスタンは国土の4分の3が高山地帯であり,特に東部のヒンドゥークシ山脈は7000m級の山々が連なる。
さらに国土のほとんどが乾燥地帯であり,主産業は小麦,馬鈴薯,アーモンド,ブドウ栽培。
また,ケシ栽培が盛んであり,それを原料としたアヘンの生産量は世界の90%以上を占めると言われている。
これがタリバンなど内戦にかかわる資金源になっている。
○多民族国家
アフガニスタンは干ばつ,内線,空爆などで国土が荒廃。最貧国の一つとなっている。
第三次までにわたるアフガン戦争など,紛争の絶えない地域。
近年でも78年の社会主義政権の誕生と旧ソ連による軍事介入,92年のゲリラによる社会主義体制の崩壊,その後の内戦,98年のイスラム法を遵守するタリバン政権,2001年のタリバン政権の消滅とそれ以降のテロと続いている。
そうした中でも国際支援により復興が顕著にみられる。
内戦が多い理由は,20以上の多民族国家であり,民族間の対立があること。
これらの民族は戦いにおいては「勝利」か「死」しかないという考え方が強く,対外戦争においても内戦においても激しくなる。
こうした多民族国家をまとめる一つの手段が,同じ宗教による帰属意識。
アフガニスタンは,アフガニスタン・イスラム共和国というように,国民のほぼすべてがイスラム教。
80%以上がスンナ派である。
民族をどうまとめあげていくかが大きな課題の一つ。